Tuesday, December 22, 2009

アフラムプレイン・ティアセの旅

ご無沙汰しております。

気付けば、クリスマスシーズンですね!早いものです。

ガーナは相変わらず暑い毎日なので、全く季節感がありません。。。

そんな暑い任地を飛び出し!健康診断のついでに同期隊員のいるアフラムプレイン郡を訪ねてきました。

アフラムプレイン郡は、同じイースタン州ですが、湖をフェリーで渡り、山を越え、谷を超え・・・アクラから6時間くらいかかる所にあります。

同期隊員は、水道のない街に住んでいるため、毎日水くみをして生活をしています。




長旅で疲れた私たちを肉じゃがで歓迎してくれました!

そしてみんなで日本のドラマ鑑賞会をし・・・

仕事場の農場で豚さんやウサギさん、やぎさん、牛さんに出会い・・・



のんびりとした週末を過ごしました。


Friday, December 04, 2009

きょうのフィルムショー




今日はフィルムショーの日でした。

定期的にコミュニティへ行って、HIV関連の映像を使って教育活動をしています。

いつも一緒に行くドライバーが今日はお葬式で不在のため、機材の場所や使い方がわからず、一時間ぐらい事務所でジタバタし、5時出発の予定が職場を出たのが6時過ぎ、コミュニティに着いたのが7時過ぎ。

それから会場設定などをし、始められたのが8時頃になってしまった。

今まで、JICAのプロジェクトが入っていた頃は、PPAGオフィサーがいて、準備も手際よくできたけど、いなくなったらそうも行かない。

それでも、コミュニティの人たちは200人くらい集まってくれて、みんな真剣にエイズに対する差別・偏見軽減に関するフィルムを見てくれました。

映像の後は、参加者とのディスカッションタイム。

とある少女からは、「HIVに感染しているかどうかはどうしたらわかりますか」

と質問があったり、

年配の女性からは、「もし、夫婦のどちらかが感染していて、子供がほしいと言うときはどうすればいいか」

と言う質問があり、これに対して、村の人々やピアエデュケーターの意見は様々。

「子供はつくるべきじゃない」と言う人。

「子供がほしいなら、子作りを続けるべきだ」

と言う人。

それらの意見に対して、

「でも、パートナーや子供が感染してしまうから、やっぱり子供はあきらめた方がいい」

と村の人たちは考えたようでした。

それに対して、私たちファシリテーターからは、

「HIVの母子感染はリスクを減らす方法があります。パートナーへの感染も。子供を持つかどうかは夫婦、家族の問題なので、周りの人が、こういう人はこどもを持つべきでない、という権利はない。必要な情報やサポートはクリニックでカウンセラーに相談することができる」

また、「陽性者の中にも、子供を産み、育てている人はガーナにもたくさんいます。」とまとめました。

実際、陽性者の会合に行くと、毎回、赤ちゃんや、子供連れの人を何人も見かけます。


コミュニティや学校へ行って感じることは、人々は、どうやって、HIV感染から自分の身を守るかはよく知っているようですが、母子感染予防については、あまり知らない、という印象です。

なので、もっと知ってもらえるようにプログラムが組んでいければいいな、と思います。

コミュニティに行くと、村の若者にであうことができます。気軽に話しかけてくれる人もいれば、そうでない人もいますが、心を開いて話をしてくれる人もいます。

普段友達や親に相談できないようなプライベートな悩みや友達のこと、恋人のことなどを話してくれたりします。

職場での仕事が終わってから夜コミュニティへ行くのは時々しんどかったり、私は一体全体必要なんだろうか?と思うこともあるけれど、こういう出会いや、発見が原動力となり、今日もまた足を運んでいます。

Tuesday, November 24, 2009

おかえり!

電気も水道もない村。

最近はフィルムショーなどで夜行くことが多かったのですが、一年ぶりにアウトリーチHIV検査で、昼間に村に行ってきました。

子供達は相変わらず無邪気でかわいい!私のことも覚えていてくれてとってもうれしかった。








飲料水を運ぶこどもたち。みんなとっても働きもの。

お母さんは木の下で夕ご飯の準備をしています。

貧しいけれど、村の人々はとてもあたたかくいつも迎えてくれます。
私はこの村が大好きです☆

Wednesday, November 18, 2009

同期

協力隊の同期と言うのはいつも心の支えです。

訓練所で生活をともにし、

ともに笑い、泣き、迷い、時には議論しあったり。

同じ国にいればもちろん、

遠くに離れていても、元気にしているだろうか、と気になるものです。

訓練所を出るとき、

「2年後、また笑顔で会おうね」

そう約束しあった仲です。


突然の訃報。

同期のボランティアが不慮の事故で亡くなったそうです。

派遣国は違えど、彼はいつも笑顔で積極的で、活発で、

思いやりがあって、行動力があって、

訓練生のときも、みんなをまとめて引っ張っていくような

そしてみんなの気付かないところに気を配ってくれるような

そんな方でした。

今でも彼の溢れんばかりの笑顔が目に浮かびます。

全然信じられません。

なぜ。。。



心よりご冥福をお祈りいたします。

よさこい♪ Yosakoi Japanese Festival

先週の土曜はアクラでよさこい祭りがありました!

晴天に恵まれ、たくさんのガーナ人&日本人のチームがそれぞれ元気いっぱい踊りました。

隊員の配属先の生徒や、JICAのスタッフさんたちも参加されました。





隊員は、たこやきや、やきそば、ヨーヨーつりなどのお祭りコーナーを担当しました。


私たちは、浴衣の着付け体験コーナーを担当しました。

みんなとっても嬉しそう☆




最後にいつもお世話になっているNGOのボランティアと一枚☆パチリ☆

とっても暑かったけど、楽しい一日でした!


Saturday, November 07, 2009

残り、11ヶ月。


この一年を振り返ってみて、ただただ、毎日、いろんな出会いや学びに溢れていて、

あれよあれよと言う間に、気付いたら一年経っていた。

はじめは、すごく時がゆっくりで長く感じたけど、半年くらいで生活に慣れてきてからは、

ペースもつかめて、毎日ガーナ生活を楽しんでいる。

でも、この一年で自分が何か貢献できたか?何かしたか?というと、これと言って、成果はないかもしれない。

そんな風に考えていた矢先、先日、プロジェクトの専門家の方が帰国されるに当たり、お話を伺う機会があった。

一つは、彼女の専門である、BCC:行動変容のためのコミュニケーションについて。

ここで学んだのは、行動変容を促すには同時に環境を整えなければならないということ。

本人が変わりたいと思っても、それが可能な環境にいなければ、それは達成されない。だから周囲や、影響のあるいろんな状況にも働きかけなければならないことを学びました。

ぜひ今後の活動に活かしたいです。

彼女は帰国直前ということで、非常に忙しい毎日を送っていました。寝るヒマもないくらいに。

そんな忙しい中、夜11時から時間をとって頂き、私たちの今後のキャリアに参考になるお話を聞かせて頂きました。

「何をしたかではなく、そこから何を学んだか。そしてそれをいかに素敵に語れるか」

という言葉が印象的でした。

今まで、自分は何をしたか、ということにとらわれていたけれど、この経験から少しずつ学んでいけばいいんだなーと、なんだか救われたような気がしました。

残り11ヶ月も、元気に、ゆっくり、楽しみながら活動していきたいです。

Sunday, November 01, 2009

ガーナでのHIVカウンセラートレーニング

先日、ガーナの国家エイズ対策プログラムのHIVカウンセラーのトレーニングに参加させて頂きました。

日本のNGOで行っていたHIV検査カウンセリングとガーナのNACPによるトレーニングの違いを知ることができて、興味深い体験となりました。

日本のNGOでは、カウンセリングにおいて、最も大切にしていたのは、カウンセリングマインドで、いかにクライアントの気持ちにより添えるかという点を重視していましたが、ガーナでは、スキルの習得を重視しているように感じました。

また、ガーナの研修は1週間の詰め込み型で、一気に実地のカウンセリングまで行うプログラムでしたが、日本では、数日間のトレーニングと実地をスーパーバイザーとともに段階を踏んで行っていく形式でした。


最も特徴的だったのは、検査を非医療者が行うことです。日本では検査行為は医療行為の一環であり、医療者が行います。しかし、ガーナでは検査もカウンセラーが行うようです。医療事故による暴露の可能性や、人為的ミスの可能性などを考慮すると、非医療者が検査を行うデメリットは大きいように思えるのでこの点は驚きでした。


カウンセリングの内容としては、日本では、プレテストカウンセリングにおいては、HIVに関する基礎知識と検査の説明などインフォームドコンセントを得るのに必要な最低限の事項をカバーするのみですが、ガーナでは、リスクリダクションや、コンドームデモンストレーションなども、プレカウンセリングの一環として行うという違いも学びました。日本のNGOでは、これらの事項はクライアントから聞かれた場合を除き、こちらから触れることは避けるべきとされていました。なぜなら、検査前のクライントは極度の不安と緊張状態にある人が多く、また、自分がしてしまったリスク行為に対して罪悪感を持っている為、これらの話題に触れることは、クライアントの不安をあおる危険があるからです。そしてそのような状態にあるクライアントに今後の予防について話をしても、聞き入れる余裕もない可能性があり、効果的でないからです。

しかし、ガーナとしては、ポストテストカウンセリングに戻ってこないクライアントや、プレカウンセリングのみで検査を受けないクライアントが存在することなども考慮し、このような方法をとっているそうです。

検査に関しては、日本は2種類の検査キットを同時に使用する方式ですが、ガーナでは1種のキットをまず試し、陽性反応があった場合のみ、2種類目を使用するということです。検査キットの限界および人為的ミスなどにより、擬陽性、擬陰性が一定の割合で発生することを考えると、この方法には、デメリットもあるが、この方法は検査キットの使用数が絶対的に少ないため、予算の限られた状況では最善の方法だと思います。しかし、クオリティアシュアランスをきちんと行わないと、クライアントの不信招きかねないと思います。


 
ガイドラインでは12ヶ月から24ヶ月以内にリフレッシャートレーニングをすることとなっているが、私の任地はまだ実施されていないので、HIVカウンセラー四半期会議や、母子保健部スタッフの月例ミーティングの機会を利用して、カウンセラーの知識や技術を再確認する機会を設けたいです。
また、ガーナでのトレーニングの形式は、講義が大半であり、多様なロールプレイやディスカッションの機会が少なかったので、そのような形式をもっと取り入れながら、実際のカウンセリングに近い形で研修を行いたいです。
ほとんどのカウンセラーは各コミュニティの施設でただ一人のカウンセラーであり、自分のカウンセリングを他の人に見てもらったり、評価されるという機会はなく、また逆に、他の人のやり方をみて学ぶ、ということもないので、定期的に、そのような場ができればいいと考えています。
またCT調査に関しては、今回得た知識を活かして、カウンセリングの立会い調査において、実際の現状に即したより適切な判断ができることにつながることが期待されます。

 
外国人がこのような国家プログラムの恩恵を受けれる機会は、そうそうないことであると思うので、参加できたことをとてもありがたく思います。
前から決まっていた、視察の旅の予定と重なってしまい、最後の2日間参加できなかったことは非常に残念でした。
今回の研修に参加する機会を提供してくださったNACPの皆さん、JICAガーナ事務所スタッフの皆様、ありがとうございました。

Wednesday, October 28, 2009

視察のたび

お父さんとお母さんがガーナへ来てくれました!!

はるばる20時間以上かけて!!


一年ぶりの再開だったけど、二人とも元気そうで、変わりなく、なんか、まさか両親とガーナで再会できると思っていなかったので、とってもとってもうれしかったです。


週末はうちに泊まって、みんなでカレーを食べました!!
昔話やら、最近の話やら久しぶりに親子水入らずの時間をすごしました。



マーケットへ行って、布を買って、お母さんとおそろいのワンピースを作りました!!



また、世界遺産であるケープコースト城、エルミナ城へも行きました!
エルミナは、漁船がいっぱいいて、とても活気のある町でした。
そしてガーナの奴隷貿易についてもお勉強しました。


ホテルはかわいいコテージ風。

蚊がいて、マラリアの心配をしたけれど、なんとか大丈夫だったみたい。。。

そして、普段は高くて食べれない日本料理をご馳走になりました!
久々のてんぷらと寿司は美味でした☆


お母さんと小学校でソーラン節を踊って、子供たちがガーナの伝統ダンスを
披露してくれて、父も母も楽しんでくれたようです。


ガーナのビーズもお土産にたくさん買って、



アコソンボクルージングに、ダム訪問、フフも食べたし、ホストファミリーにも会えたしまさにガーナを満喫!!



ホストファザーが、「陽子はガーナの食べ物も食べるし、ガーナの言葉もしゃべる。あとは、ガーナ人とガーナで結婚するだけだ!」との発言にお父さんはドギマギ?

どこの親御さんも、みんな子供のことをとっても気にかけていて、心配してるんだなーということがよくわかりました。
とっても楽しい1週間でした。
ありがとう!

Sunday, October 11, 2009

イースタン会



10月の第一週の週末、イースタン州のボランティア仲間がアコソンボへ遊びに来ました。

みんなでボルタ湖クルージングに行き、

川沿いのレストランでおいしいご飯を食べて語り合いました。

その日は満月で、川沿いの山の上に光るお月様がとてもきれいでした。

みんなとてもアコソンボを気に入ってくれて、また来たい!といってくれました☆

Tuesday, September 29, 2009

カウンターパート


カウンターパート。


それは、「国際協力や国際的な共同作業などを行う際,現地での受入れを担当する人や機関を指す。受け入れ担当者、 受け入れ担当機関。」だそうです。

私のカウンターパートは、郡保健局の母子保健部の責任者で、保健師で看護師で助産師のスーパーウーマンです。

協力隊員の中には、カウンターパートと呼べる人に出会えず、一人で活動を進めなければならないと悩んでいる人もたくさんいます。

なので、私は、まずそう呼べる人がいるだけで幸運だと思います。

そして、彼女はとても働き者でまじめで、優しくて、経験豊富で、チャーミングで、料理上手!魅力的な人です。

他の同僚も、皆とてもまじめで働き者な人ばかりです。

それに対して、自分は特に何ができるわけでもなく、一体全体、自分はここにいる必要があるのだろうか?と思う瞬間もあります。

昨日、カウンターパートは新しいダイレクターと郡内の施設周り。

一日中、食事を採る暇もなく、休む暇もなく。

夕方、くたくたになって帰ってくると、そこへ州からの手紙が。。。

「明日、明後日、HIVに関する報告会をするので、プレゼンテーションを準備してくること。」

また来た!この突然の知らせが。いつも急すぎるんだよ!

カウンターパートは、疲れたので家に帰って仕事をする。と。

そして帰宅。

私とカウンターパートはお隣さん。

しばらくすると、そとから「ヨーコー」と呼ぶ声が。

「手伝って」と家にやってきた。

二人で、与えられた議題をもとに、今年度のデータを掘り起こし、あーだこーだ言いながら、

なんとかレポートをまとめた。

気付いたら9時過ぎ。

カウンターパートの家からは、爆音の音楽がいつものように流れている。

「ダンナが酔っ払うといつもこうなのよねー」と笑っていた。

そして、これで今夜ぐっすり眠れる気がする。と言って家に帰っていった。

そして今朝6時半。最後の確認に、またうちにきて、必要なデータをペンドライブにコピーして、

必要な資料を印刷して、

カウンターパートはダイレクターとともに、州都コフォリディアへと旅立っていった。

普通に考えたら、突然夜とか早朝に家に仕事持ってこられたら、びっくりするか、イヤかもしれないのだけど、なんだか、頼ってもらえて私はとても嬉しかったです。



Friday, September 25, 2009

いちねん


先日、19年度2次隊のお別れ会があり、アクラヘ行ってきました。

一年以上、一緒に過ごしてきた彼らも、こうやって帰国の日を迎えるなんて、

なんだか不思議な感じがしました。

表情はそれぞれで、

実感がわかない人、

やり遂げたー!という晴れやかな人

ガーナを離れるのが寂しくて寂しくて、涙顔の人、

恋人を残して行く、と言う人

最後に、みんな頭を編んで、

お気に入りのガーナ服を来て、

日本に戻ったら、あなたたち、明らかに、日本人には見られないですよ?というような、異彩を放つ皆さん。


私たちも、一年後、こうなんかーって思ったら、、、

なんか変な感じです。

なんだかんだで、日本に帰りたいと思ったことも何度もあったけれども、

大きな事故や病気もなく、無事一年やり遂げることができました。

これも全て、いつも助けてくれる現地の人々や日本の家族や友人のおかげです。

どうもありがとうございます。

一年だけでも多くの素晴らしい出会いと、ツライ別れがありました。

そしていろんな大事なことを教えてもらいました。

これからも健康第一、安全第一で!!



Wednesday, September 09, 2009

近道

毎月第一週目は、陽性者のミーティング。

いつも、トロトロ(乗り合いミニバス)を終点で降りて歩いて会場に向かう私は、車の中でボーっとしていると、

「おい!中国人!ここで降りろ!」とメイツ(車掌?)に言われ、訳がわからない顔をしていると、車の外から誰かが呼んでいる。

それはメンバーの一人でした。

私たち外国人ボランティアがエイズ対策の活動をしているのは周知の事実なので、外国人ボランティアと一緒にいると、周りの人にHIV感染者だと疑われる、ということを理由に、外では私たちを避けるという話を他のボランティアから聞いたことがありますが、私の郡の陽性者たちは、道端でも普通に挨拶をしてくれ、世間話もします。彼らの明るい笑顔と優しさに私のほうがいつも元気付けられています。

この日も、「こっちの方が近道だから!」と、私に教えてくれたのでした。

そして、二人で道なのかなんなのか良くわからない草むらを突っ切り、会場へ。

多くの国でHIVの治療薬は無料化されていますが、ガーナでは、HIVの治療薬は有料です。

健康保険に加入するのに14ドル、毎月の治療費が5ドル。陽性者であってもなくても、収入源の限られている人たちにとっては決して安い額ではありません。

しかしながら、陽性者グループに参加したり、手続きをすることで、政府から食料や治療費の援助を受けることも可能です。

でもやっぱりお金がからむとトラブルが発生することも。

陽性者になりすまして、援助を受けようとする人がいたり、陽性者グループのリーダーがメンバーへの支給分をだましとったり。。。

でもその背景にも、

陽性者以外にも深刻な貧困に直面している人たちもいるし、

陽性者で出産後、母乳はこどもへの感染の可能性があるから、粉ミルクが必要になるけど、

粉ミルクは高価で買えないから・・・

など、もちろんお金をだましとることはよくないのだけれど、なんともやりきれない理由があったります。

ミーティングの最後の食料配給の時間、私に近道を教えてくれた子が泣いていた。

何で泣いているのか、私にはよくわからなかったけど、どうやら具合があまりよくなかったみたいだ。

私が何を聞いても基本的にYESしかいわない。

彼女は英語があまりわからないみたいだった。

ガーナにきて一年になるけれど、未だに現地語があまり話せない私は、自分の無力さを感じるとともに、それでも自分にできることはないか、模索中です。



Sunday, August 16, 2009

けんか challenge

「ヨーコ、今からコミュニティにフィルムショーに行くよ。」

昨日、HAPEプロジェクトのExit  Durbarを終え、久しぶりの休日をゆっくり選択&掃除しつつくつろいでいた矢先の電話。

予定は未定。そして突然やってくる。ガーナでは日常茶飯事です。それでもどうにかなっちゃうからまたすごい。

ということで、JICAのプロジェクトはもう終わりなのですが、イギリスのJICAに当たる組織の支援で、新しく5つのコミュニティで同様のプロジェクトをやることに。本来ならば昨年10月から1年間のプロジェクトのはずが、経費の遅れで気付いたらあと数ヶ月しかない。

と言うことで、とにかく予定されていた活動をこなさなければならない!

でも、今まで活動を引っ張ってきたPPAGオフィサーはもういない!

なので今日はドライバーと、コミュニティのボランティアとフィルムショーへレッツゴー!


川沿いのコミュニティに着いたのが6時過ぎ。

着くと、コミュニティの代表は、

「そんなこと聞いてない」

と。

コミュニティの新しいピアエデュケーターは、

「なんでもっと早く言ってくれないんだ!準備なんて全然できてないし、みんな漁にでちゃったよ」

と怒り始め、コミュニティボランティアとケンカが始まり・・・。

一緒に来たボランティアは、「もう帰る!」といい始め・・・

二人をなんとかなだめ、落ち着かせ・・・

「ケンカしても何も始まらないし、時間がないから何ができるか考えよう」

と持ちかけ、なんとかフィルムショーの準備を開始。


フィルムショーを始められたのは8時過ぎ。

電気のないこのコミュニティ。夜は星がとてもきれい。

スクリーンの光と映像と音に引かれて村中から人が集まり、200人くらいの若者と子供と大人が参加し、

性感染症に関するフィルムを身ながら、「アー」とか「ギャー」とかいいながら注目していました。


フィルムの後は質問タイム。

感染症の検査や治療について、コンドームの使い方について。10以上の質問が出て、ピアエデュケーターとボランティアは一生懸命答えていました。

10代の女の子は「私たちの地域では、全てのことにおいて男性が主導権を握っていて、自分を守りたいと持っても難しいことがたくさんある」とコメントしていました。




今までPPAGフィールドオフィサーにおんぶにだっこっだった私たち。

機材の使い方から、コミュニティの人との協力の仕方、全部が全部、簡単でない。

活動が軌道に乗るまできっといろんな困難があったんだろうな、と思った。

一時はどうなることかと思ったけど、そんなことに気付くとても良い機会だった。

JICAのエイズプロジェクトの終わり


4年前に始まったJICAのエイズ予防プロジェクトもいよいよ終わりになります。

昨日は郡での最後の会合でした。

JICA、専門家、ガーナエイズコミッション、PPAG(ガーナ家族計画協会)などの代表と対象コミュニティのピア・エデュケーター、プロジェクトマネジメント委員、地域の代表、首長、郡役所所長などなど関係者が一同集まり、今までの活動の振り返りと、今後郡役所を中心に活動を続けていくことが確認されました。


ベスト・ピアエデュケーターには、チーフから記念品が贈呈されました☆


最後に活動を先導してきてくれたPPAGのプロジェクトオフィサーに感謝のメッセージとプレゼントをみんなから渡しました。

私がガーナに着任したときにはもうプロジェクトは終盤で、任地であるアスオジャマン郡は対象郡10郡の中でもっともパフォーマンスの優れた群で、郡役所・郡保健局・郡教育局・そしてコミュニティとの関係もとても良好で、みんな働き者で優秀で、いろんなことを学ばせてもらいました。

皆、気さくで協力的で、学校の先生と一緒に性感染症にかんする演劇を考えたり、クイズ大会の問題を考えたり、

コミュニティへスクリーン・プロジェクター・ジェネレーターを運んで行って映像を使った教育活動をしたり、

ピアエデュケーターと仲間とディスカッションしたり、

コミュニティにナースとアウトリーチHIV検査に行ったり。


保健局配属の私の本来業務ではないけれど、ちょくちょく同行させてもらい、気分転換にもなりました。

みんなありがとー!


今まで一番仲良くしてきた、学校の先生で一緒に劇を作ったり、クイズ大会したりしてきたGifty先生↓が、9月から大学に戻って、勉強をすることになり、大ショック。


JICA専門家やPPAGの人たちも去っていってしまうのでとても寂しいですが、

みなさんから学んだことを大切に、また新たな活動に向けて、コミュニティの人たちと協力しながらやっていきたいと思います。

Wednesday, August 12, 2009

たまれ&ぼるがたんが Tamale&Bolgatanga

すこし前のことになりますが。。。

バイク講習会で北部のタマレに行ってきました。

北部に行くだけで2日かがり。。。

そしてついたそこは外国か!?ってくらい南部とは雰囲気が違いました。



まず、バイクがやたら走ってる。 中国か、はたまたベトナムか?という勢いで。
一見暴走族かなにかのようですが、彼らもまた穏やかな北部人たち。

そしてムスリムが多い。

朝4時から町中お経の嵐。
うかうか寝てられません。

そして、ヤギ、羊、牛、豚、ロバ、

とにかくたくさんの食肉が町で取引されています。
確実に南部より肉食系です。


みんなハンドバックか何かのように、普通の顔してヤギの足を縛って肩にかけたり、
背中に背負ったり、、、、
そして売られていく彼ら・・・。
なんだか助けを求めているような、せつない表情に見えますね。





でも人当たりがよく、穏やかな町。

現地語のダグバニ語で挨拶の返事は「ナー」と言います。

そして
同期の高田隊員の職業訓練校で、HIVの授業をしてきました。
そしてお返しに裁縫を生徒に教えてもらいました!




せっかく北まで上がったので、最北端のブルキナ手前まで行きました。
Pagaのワニの湖と、ボルガタンガのバスケットマーケットに行きました。
ワニの湖では、ワニに触れ触れと現地のおっさんがしきりに言うので、恐かったけれど背中としっぽに触りました。

目の前のワニに気を取られている間に背後から別のワニが忍び寄ってきていて気付いたらすぐ後ろにいたときは、さすがにびびりました。

そしてこんなかわいいバスケットをお土産に。。。


アコソンボの人たちからは、「私にバスケット買ってきたか?」と聞かれましたが、この写真のおじさんみたいにたくさんは運べませんでした。ごめんね。

ちょっとばかり遠いけれどまたぜひ北部へ遊びに行きたいです。