Wednesday, January 25, 2012

風邪薬が効かない?

先週まで、雪空も一休みしていた金沢ですが。

今週に入り、打って変わって、これでもかー!と言うくらい、振り続けています。

ケーキを作るとき、小麦粉をふるいますよね。あんな感じで。サササササーと、どんどん積もります。そして時々カミナリ。


さて、雪が降ろうが、槍が降ろうが研究は続きます。
そして、車を手に入れたことをいいことに、調子に乗ってバイトを増やしました。
金沢に来てから調剤メインでしたが、最近はドラッグストアの売り場に出ることも多くなりました。

最近はもっぱら、風邪、口唇ヘルペス、口内炎、乾燥からの手荒れやあかぎれ、膀胱炎のお客さんが多いです。
寒さと乾燥から皆様、免疫力が低下していますね。

病気のお客さんには失敬ですが、薬剤師として、一般用医薬品関連業務は、とてもやりがいのある仕事です。

こちらから、個々に最適な提案をできる、というのはもちろんですが、病気の治療だけでなく、その後のフォローや予防についてもお話ができるからです。

お客さんや患者さんの中には、自分の病気のことや薬のことに非常に詳しい方もいらっしゃいます。

一方で、一般用の医薬品を間違って使用しているケースもよくみられます。
既に咳止めが含まれている総合感冒薬を服用しているのに、更に咳止めを追加服用してしまう、など。各成分には一日に摂取してよい最大容量があります。それを超えると有害事象が発生する可能性があります。


風邪薬(総合感冒薬)ひとつとっても、店頭には、何十種類もの商品があります。

風邪薬は、風邪の予防か、ひきかけか、初期(ひきはじめ)か、中期か、後期かによって使い分ける必要があります。しかし、一般の人はそれをほとんど認識しておらず、パッケージに書いてある情報や、CMのイメージで薬を選択しているように見えます。状態に合わない薬の選択は時に症状を悪化させます。


そもそも市販の風邪薬で風邪は治りません。なぜなら風邪の原因はウイルスだからです。
「風邪薬が効かないから、治らない」という人がいますが、それは違います。治らないのは、原因のウイルスを倒すだけの免疫力が足りないからです。


それでは風邪薬の目的は何でしょう。

それは、風邪の諸症状である、熱、のどの痛みや鼻水、咳、たんなどを改善する為です。

じゃぁ、なんで、風邪の諸症状を改善する必要があるのでしょう。

風邪の諸症状により、急激に体力が低下するのを防いだり、十分な休息を妨げないようにするためです。体力が回復しなければ、原因ウイルスをやっつける免疫力が保てないからです。




そもそも風邪の諸症状である、熱、鼻水、咳、たんは身体がウイルスをやっつけたり、身体の外に出そうがんばっているサインです。
なので、本来なら、症状がひどくなければむやみに抑えるべきではありません。

もちろん、小児や高齢者、高熱の場合や、体力が落ちている場合、持病がある場合、症状が激しい場合などはこの限りではありません。病院に行きましょう。


成人で体力がある程度ある人ならば、風邪は薬がなくても、水分・栄養をとって、加湿して、休めば治ります。
症状が辛いなら、適度に症状にあった薬を使用しましょう。でも薬だけ飲んでも、風邪は治りません。結局は栄養を補給して、休息することが回復への近道です。


風邪薬はくれぐれも、鼻水や咳を止めて、仕事をしたり外に出かける為ではありませんのでご注意を。仕事に穴を空けたくないなら風邪を引かないのが一番です。





参考:メルクマニュアル家庭版: http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec17/ch198/ch198b.html

Wednesday, January 11, 2012

イノベーションを起こす人々との出会い in 神戸

週末、神戸ICT医療イノベーションフォーラムに参加してきました。


「ICT」と聞くと、システムやデバイス、その他情報技術の専門用語が飛び交うような難しい話ばかりかなーなんて思って参加しました。

ところが!

それは誤解でした。

このフォーラムを主催している、チーム医療3.0 の先生方は、現場で患者と向き合い、
日本の医療が抱える問題を真摯に見つめ、そこから課題の本質を見極め、その解決を助ける一つの効果的な手段として、ICTの技術を導入、活用、改善しているということがわかりました。

チーム医療3.0の先生方は明確なビジョンを持っています。
そしてそれに向けて確実にやるべきことを実行している。
そして、革新的な技術、取り組みを自分のために使うのでなく、
広く多くの人の利益になるように、広める前提で進めている

「オープンイノベーション」

本気でイノベーションを起こす人とはこう言う人たちのことを言うのだと思いました。



演者の一人の医師が

「経験を積めば、手術に対する不安がなくなるわけではない。PHSがなるたびに動悸がする」

と言ったのは印象的だった。


どんなに優秀な医療者でも
一人では患者を救えない。


また、このフォーラムを主催してくださった、神戸大の杉本真樹先生がおっしゃった

「医療の安全は医療者の安心から生まれる」

という言葉に非常に共感した。


ICT技術の医療現場への導入は、医療において最も重要な

「情報共有」=「シェア」

をしやすくする。

今回のフォーラムでも何度もこの言葉を聞いた。


一刻をあらそう救急医療においても、
在宅医療での医療者間の協力においても
患者さんとのコミュニケーションにおいても
医療者教育においても。



ただ、現状を振り返ってみると

日本の医療機関のほとんどを占めている、中小規模の病院には、
まだ電子カルテすら導入されていないところが沢山ある。

環境も、知識も技術も
ある人・所とない人・所で大きなギャップを感じる

このままだと、その差は広がる一方なのか。

やはり、国や地方自治体の支援と標準化が必要ではないか。


ガー・レイノルズ氏のプレゼンセミナーや、薬局3.0の狭間先生をはじめ、一人一人の演者の先生方の話からも、多くのことを学びましたが、ここには書ききれないので、別途報告したいと思います。また、未来の医療を共に作る、学生との出会いもあり、充実した一日でした。

最後に、

「我々医療者は、病院で人々が病気になるのを待っていてはいけない」

と言う杉本先生の言葉が心に残りました。


私も自分のやるべきことを
一つずつ、実行していく元気と活力を頂きました。

ありがとうございました。






























Monday, January 09, 2012

イメージングと言う世界

週末、神戸でイメージングのセミナーを受けてきました。

イメージングはイメージトレーニングやイメージ療法、成功哲学などの根幹となる考え・方法です。


普段、科学的な世界に生きる人間にとっては、イメージングがそれを使う人間そのものだけでなく、外部の人やモノに影響する、という考え方はにわかに受け入れがたいというのが正直な感想です。
しかしながら、そのような世界が存在することや、そのものが持つものすごいパワーも感じました。

イメージ力を活用することで、健康や勉強、ビジネスがよりよい方向に向けることができる。
単に思考するだけではなかなか物事は実現しないが、五感を最大限に使い、具体的にイメージをする、それを潜在レベルまで落とし込むことで現実化することが可能になる。

私たちは恐怖を植えつける教育により、「~しないようにしよう」と無意識になりたくない姿ばかり具体的にイメージするクセがついている。
一方で、なりたい自分や目指すものについては、ただ
「~になったらいいな」ぐらいで、具体的にイメージすることなく、終わっている。


「やる気をだす」と言う発想でなく、楽しく、ワクワクすることをすればいい


やせている人を美しいと考える人がいる一方で、太っている人こそ美しいと考える人もいる。


世の中に常識なんて無い。
それは過去の誰かの価値観に影響されているだけ。
事実は同じ。でも人によって、それをどう見るかは異なる
真実が見えているか


限界を決めているのも自分自身。
やる、やらないは自由。
でも本当はやりたいのに、できない、と諦めるのはもったいない。

まずは受け入れること。
憎しみは必ずしも改善の助けにならない。
自分の価値観を形成している基準のほとんどは幼少期に形成されるため、
そのもの自体は自分のせいではない。
でも、それに気づいて、自分がハッピーになるために、それに変化をもたらすことが必要なら、
した方がいい。


自分を見つめ、これから自分がどうあるべきか、考えました。
一年のスタートにふさわしいセミナーでした。



Thursday, January 05, 2012

あけまして2012 New year greetings from Kanazawa


昨年、日本は災害に見舞われ、年明けを喜ぶ気分でない方も多くいるかもしれませんが、今年が明るい年になるよう願いをこめて、「あけましておめでとうございます。」

金沢での生活も残すところ一年少々(予定は未定?)

北陸を開拓&満喫して行きたいと思います☆

本年もどうぞよろしくお願いします。

Last year, we faced so many challenges because of the disaster, so wising the new year of 2012 will be bright year for all.


Yoko Gocoho